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  • 2012年5月11日

    言葉の重さ

    僕達が関わらせていただく物件は

    家族で経営されている店舗がとても多いです。

    特に飲食店はそうなんですが、そこに様ざまなドラマがあります。

    改装もしくは建替えで設備投資をして店舗や事業を行う時、

    建築主さんはそれが生活を支える糧となります。

    ようはその投資がその後の家族の生活を左右することになる・・・命がけなのです。

    僕達はそこに関わっている・・・特に家族で営まれている店舗では死活問題。

    そして、特に資金面でやりたい事とやれる事のギャップの中で

    苦悩しながら空間を造りあげて行きます。

    はるやま内観

    この物件では打合せの中で、こんな事があった。

    家族経営の飲食店、ある日予算面で厳しい選択を強いられる打合せをしている最中に

    お父さんから、こんな告白を受けた

    「木戸さんには話しておきます。資金が足らないならば僕の生命保険を使って下さい。

     実は・・・余命・・・なんです・・・・。」

    後に残された家族に自分にかけられた生命保険を使って、

    少しでも希望通りになる空間にしてほしい!と言うものだった。

    その時のお父さんの笑顔で僕に話される姿が眼に焼き付いて忘れられない。

    その言葉の重さに僕達は本当に応えられたのか?

    いまは亡きお父さんの期待に応えられたのか?今でも自問自答している。

    もっと僕達にやれる事があったのではないかと・・・。

    父(ひと)の生きざまを学んだ物件でした。(kido)