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2013年2月14日
創業の精神
書類を整理していてこんな写真が出てきた。
僕が創業した2000年6月に建築士事務所登録に必要な事務所の写真を撮影したものだ。
これといった仕事のあても無く、35歳の時に独立した。妻との二人三脚でのスタートだった。
その時、さまざまな人達に助けてもらった。
独立前に勤めていた会社の社長から頂いた「看板の図面」が最初の仕事だった。
半日もあれば描ける仕事だったが、一日かけて丁寧に作図した・・・依頼を請けた時は本当にうれしかった!
とある住宅会社に挨拶に行った時には、社長から
「そうか!独立したか!これお祝いだ!」と建売住宅のデザインの仕事をその場で頂いた。
さらに奥様と二人で仕事をされている、大工さんに創業の挨拶に行った時には
「うちの事務所にあるものは何でも使いなさい。経費がもったいないからうちの会社を事務所代わりにしても良い」
不安でいっぱいだったその時いただいた言葉に、涙が止まらなくなったことを想い出す。
家族、先輩、後輩、友人たち、そしてその後お客様になる多くの人々に助けられた創業期だった。
机、椅子、冷蔵庫、電気ポット、本棚など事務所の備品はほとんど皆さんからお祝いに頂いたものだった。
応援してくれる皆さんの「期待に応え続けよう!」そして「空間にプラスアルファ(付加価値)を創造します。」とやって来たように感じている。
これからも「創業の精神」を忘れずに頑張って行こうと思います。(kido)