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2012年12月15日
一通のメール
数年前部分改装した岡山のペットサロン・・・ペットサロン「フェリーチェ」。
ドッグランのフェンスのデザインは元スタッフのeriさんが担当した。
いま見てもデザインのクオリティーの高さを感じます。このプロジェクトの時、こんな事があった。
担当のeriさん、デザインの仕事が好きで、
寝る間を惜しんで仕事するのは当たり前、疲れた時はミーティングルームで仮眠してから仕事をするような仕事人間・・・僕も同じようなタイプだから当時から彼女の仕事ぶりには一目おいていた。僕とはデザインのタッチも違い、とても洗練され研ぎ澄まされた空間を創るスタッフでした。
その彼女、このプロジェクトの担当になったものの、
いつもとなんだか様子が違う。関心が薄いというか、兎に角身が入って無い状態。
どうしたものかと気にしていながらも工事は進んでいった。そんな時、彼女宛てに一通のメールが会社に入った。
このペットサロンのオーナー、T本社長からだった。担当者として真剣にやってほしい。
そんな姿勢で仕事していて良いの?
自分のデザインした空間が中途半端なモノになってもいいの?
仕事に誇りを持っているのならもっとやれる事があるはず。
がんばってほしい!と、いうクレームだった・・・いま振り返れば応援メールだが当時はクレームに感じた。
eriさん、このメールを見た時はショックを受けていた。
図星をつかれたのだから・・・そしてそこから彼女は変わった。そしてこの格子のフェンスが生まれた。
世の中にたった一つしかない、ここだけのデザイン。勿論、T本社長も満足されている。
T本社長、あの時メールを下さったことに感謝します。
ありがとうございました。(kido)