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2012年11月4日
育つ
K社様社屋増築工事も終盤を迎えています。
大きなクスの樹が建物の中に納まっています。
僕は設計の仕事についた若い頃とても恵まれていたと感じます。
初めに就職したのは、小さな意匠系設計事務所でしたが
徹夜は当たり前・・・通路で仮眠する先輩を横目に図面を描いた。
給料は親に仕送りをしてもらわなければ生活できないほど安い。
そして図面の描き方や仕事の進め方を
先輩や所長に相談できる環境では無かった・・・みんな忙しすぎた。
与えられた仕事を自分で考え判断した。
解らない事は書物や事務所の過去の実績を調べた。
それでも理解できないことは想像(創造)した。
所長や施主さん、そして利用者のことを「自分だったらこうする!」と提案した。
この時、僕は凄まじい成長をしたように感じている。
仕事について初めて味わった挫折から>>>教えてもらう姿勢から自分から学び考えるへ変わった。
「自立した瞬間だったように思う。」
今の自分があるのは、この若い時に経験した一見するとマイナスだらけの環境。
その時のことが恵まれていたと今は考えられる。
ぬるま湯に浸かっていたら?と思うとゾッとする。
若い時に苦労しろ!と諸先輩方に言われた言葉を
僕もこの道に進む若い人たちに贈ります。
楽して成果はつかめない。自分を鍛え続けよう!二度とない人生です。(kido)