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2010年6月9日
高層マンション改装後編
高層マンション改装の後編です。
今日は「リゾート」をテーマにした物件をご紹介します。
ここはエントランスホールからリビングを見ています。小さく赤い花の絵が見えますが、後にこの赤い絵がポイントになっていることも説明します。
先日の「都市」とは色、形状とも違います。優しく、癒される空間を目指しています。
エントランスはシンメトリーを意識して左右対称なデザインになっています。
こちらはリビングです。
天井の間接光は僕たちの得意とするデザインにしました。今まで多くの空間でこの意匠を採用いただき弊社を代表するデザインのひとつになっているモノです。
この間接光の空間に与える付加価値が僕はとても好きです。
残念ながらこの物件は個人住宅ですから実物をお見せできませんが、岡山でしたらOSKスポーツクラブ絵図店、諸國眞太郎クリニックで見ていただけます。
オリジナルで作ったキッチンとダイニングテーブルです。
キッチンハウスさんで製作していただきました。
気持ち良い特別な空間になっています。
オリジナルで作るとデザインの自由度もありますし、このクラスの住宅ですとメーカーが提案する規格品では対応しきれない部分も案外作れたりします。
僕はコストパフォーマンス的にもメーカーの特注品より良いと考えています。
リビングの夜の雰囲気です。
カッシーナの家具と赤いラグとカーテンが空間によくあっています。優しい雰囲気が創り出せています。
赤いラグを敷くことはインテリアショップのクレセンドさんに提案いただいたモノです。
通常であればブラウン系の色でまとめるのが無難ですが、提案いただいたときにエントランスから見えていたような赤い絵とセットで考える事を思いつき、アクセントにもなるし良いと判断しました。
予想以上に上手くいったと感じています。
キッチンです。このキッチンにはワインセラーも組み込んでいます。
ゲストをもてなす時、家族でくつろぐ時などデザイナーとして想像しながら各空間をデザインしました。
最後に、このプロジェクトで印象に残っている事が三つあります。一つは現場監督が「難しい納まり(デザイン)でしんどいけどおもしろい!」と現場で言っていたこと。 次に弊社担当が青くなったり赤くなったりしながら一生懸命クオリティーを上げる為に夜遅くまでやっていた事。 そして竣工写真を施主さんに届けたときに、ご夫婦がとても喜んでいてくれた事がなによりも印象に残っています。
反省点もありますが、精一杯やったし達成感もありました。この場を借りて関係者の皆さんに御礼申し上げます。ありがとうございました。 (kido)