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2012年4月16日
一番大事なことは〇〇〇〇・・・。
グラフィック系デザイナー達と先日話す機会がありました。
地方でデザインの仕事をしていて、彼らの直面する問題を聞いていて
「お金(予算や報酬など)の問題や自分たちのデザインを認めてくれない」という話がとても多く、
僕は少し残念な印象を受けたのです。
彼らに僕たちの関わったあるプロジェクトの話をしました。
それは、こんな話です。実話です。
今から10年ほど前、Eくんが海外で飲み物の修行後に帰国してBARをオープンさせようとしました。
我社に相談に来られ「デザインしてほしい!こんな店にしたい!」と・・・。
いろいろヒアリングして、いよいよ資金面の話になりました。
「予算は?」 の僕の問いに Eくんからの回答は言い難そうに、「150万円です。」・・・・と。
これが彼がかき集めた全財産、この中に改装費もですが当面の生活費も入っています。
正直、無理だな~と、その時は感じたんですが、
熱意もすごかったし、そして僕の事を信頼してくれている。
それに加えて僕には彼が成功する可能性が見えたというか、
「チャレンジしてみよう」とお請けすることにしました。
そこから2人で二人三脚でオープンまでこぎ着け、なんとかコンセプトをお客様に伝えられる小さいですがbarを造り上げました。
そして、その店舗は今はありません。
彼はもっと立派で大きな店舗を営業しています・・・・・成功したのです。
僕がこの前お会いした方々に伝えたかったのは、お金(予算)が無いとか、自分たちがやりたい事をやれないと嘆くのでは無く、
クライアントが成果を掴む為に、やるからには自分たちの能力を最大限発揮してトライする。
クライアントと苦楽を共にして、プロジェクトを完成まで導く。
そしてゴールは成果を共に喜び合える関係でいる。
成果をわかち合えるような仕事は今まで何度も経験しましたが、僕の経験では間違いなくその店や空間は繁盛していたり繁栄しています。
この時、成功の方程式は「空間がカッコイイ」とか「資金の投資額」では無いのです。
一番大事なことは〇〇〇〇・・・ここは読者ご自身がお考えください。すいません!
僕たちはこんな考えで日夜、空間のデザインを通じてクライアント様のリクエストに応える努力をしています。
これからも成果を分かち合えるクライアント様に関わって行きたいと思います。(kido)